技術伝承の難しさ

数日前に、腕時計が1分ずれているの気がついた。
電波時計で、狂うはずが無いと思っていたのに狂っていたのだ。
早速、取扱説明書を引っ張り出して調整を始めることにした。
Aボタンを押して、強制受信をさせて現在時間を確認せよ。
基準となる日時が合っているかBボタンを押して確認せよと取扱説明書には書いてあった。
指図道理にやっのだけど、うまく復旧しない。
どんどん深みにはまっていきなんだかおかしな時間をさすようになる。
あとで、落ち着いて取扱説明書を読み直すと、読み違えていたところも有るのに気づく。
何秒以上ボタンを押せとは書いてあるが、その後結果が出るまでどのくらいかかるとは書かれていない。
すぐに結果が出ると思い、何かのボタンを押してしまい結果としてエラーになってしまっていたのだ。
説明書を書いている本人は、十分時計の機能はわかっているからあたり前のことだと思っている。
でも取説を読んでいる人はわからいことだらけなのである。
わかりすぎている人が、文書でちょっとしたことを省略しているからこのようなミスマッチングが起こる。
当たり前という価値観は、全く門外漢の人には適用しない。
特に、始めてトラブルに遭遇した人は当たり前というのは全く想定外の出来事だ。
文章で、人に何かを伝えるのは難しい。
相手のレベルが様々であるときは特に難しい。
私も色々な人に講義をするが、相手の理解度がどのレベルに有るのかを見極めのにかなり注意を払う。
易しすぎても問題がある。難しすぎても当然問題はある。
人に技術を伝えるのは難しいものだ。口だけで伝えられることにも限界はある。
人は、イメージで色々なことを捉えている。
イラストや映像を併用して上手に技術伝承をしてほしい

2019年01月15日