技術伝承 人に技術あり

世の中の進歩は、人から人へと技術が伝承していくから成り立つ。
技術はどこにあるかというと、人の中にある。
人が何かを考え、文字や言葉にしてそれを仲間に話していく。
それを聞いた仲間は、更に考えそれを発展させていく。
技術というものは、そのようにして人から人へと伝承して、技術が次の世代へ移っていく。
技術というものは、全て紙に書き表されているわけではない。
微妙な部分は、なかなか紙や言葉に表せるわけではない。
身振り手振りで表現せざるをえない部分もある。
言葉が全てではない。
言葉以外の手段で技術を伝える努力をして欲しい。
写真やビデオなどの動画を使うことも考えて欲しい。
言葉で全てが伝えられるわけではないからだ。
人は、イメージや直感で理解するものも多い。
言葉以外の方法で技術を伝承して欲しい。
最近は体験型という手法で色々なことを伝えようとする動きもある。
体験型の有効なのは、自分もあたかもその場にいるかのように感じて
すごく感性の高い伝え方ができるからだ。
例えば事故事例の教育をすると多くの人は事故は他人事のように感じる
こんな事故は我が社ではおきない。こんなことは、関係ないと思い込むのだ。
それでは、教育の効果は出ない。
そこで目の前で危険なことを見せたり、危険なことを自ら体験させ、事故は他人事ではないと感じさせるのだ。
技術を伝承すると言うことはすごく難しい。
自然に技術が伝承しているわけではない。
人はものすごく苦労して技術を伝承していると思って欲しい。

2019年02月02日