PSM(プロセスセーフテイマネージメント)
2019/2/7のブログでリスクマネージメントの話をした。要約するとこんな内容だ。
宇宙や原子力が発達し始めたのは1950年代だ。航空機産業も飛躍的に発達した。
ひとたび事故が起これば、とんでもない影響を及ぼすような時代になってきた。
海外では、イタリアのセベソで大きな事故が起きている。猛毒のダイオキシンが漏れ出した事故だ。
1980年代になると、世界では巨大事故が多発した。
インドのボパールの事故。スイスバーゼルの事故だ。
この時代から、大量に化学物質などが漏れ出すことを食い止めるリスクマネージメントという概念が進展した。
このように海外では、1970-1980 年代に化学プラントで発生した一連の重大事故の調査によって「マネジメントシステム」が多くの事故の根本原因であることが認識されるようになった。
その後、欧米を中心にプロセス安全管理PSM (Process SafetyManagement)の仕組みが導入され、1990 年代に入ってからは、事故の減少傾向がみられる。
この流れは、日本にも当然影響を与えた。
2005年3月には高圧ガス認定制度の法改正を行っている。
高圧ガスの認定事業者制度で、このPSM的な概念の導入を行っている。
保安管理システムの導入を要求している。
この法改正で、危険源の特定が要求されるようになり各企業でHAZOPの導入が進んだ。
事故の未然防止をする仕組みを企業に要求してきている。
2010年頃より学会、エンジニアリング会社や企業のHSE部門から国際的に普及しているプロセス安全管理またはPSM という用語を聞くようになってきた。
この、PSMが出来上がってくる一連の流れを書いた文献を見つけたので紹介しておく。
わかりやすい文章で書かれているので、興味のある方は見て欲しい
http://www.osakasys.com/Library_Files/keiso_201404_PSM.pdf