ウオーターハンマーとは
ウオーターハンマー(スチームハンマー)という現象を知っているだろうか。
流れている流体を、急に停めると衝撃音が出る現象だ。
化学プラントなどでは、配管などに流れている流体を自動弁で急に締め切ってしまうとガーンという音がする。
配管も振動してガンガンガンと衝撃的な音を発する現象だ。
流れている流体は運動エネルギーというものを持っている。
動いている物体は、動き続けようとする性質がある。
それなのに、流れを急に止めれば当然無理が生じる
その結果、流れている配管の異常振動が起こるのだ。
配管が割れてしまうくらい激しい現象でもある。
冷えている配管に蒸気を流し始めると、同様にガンガンガンと異常音が出ることがある。
蒸気の中に水となったドレンの粒がぶつかり合う現象だ。
これもかなりの音がする。
言葉で書いてもなかなか理解が難しいので、このURLを見て欲しい
動画で、ウオーターハンマー現象が見れるので参考になる
https://www.tlv.com/ja/steam-info/steam-theory/steam-trouble/0902water-hammer1/
実際の化学プラントで起こるウオーターハンマーはとんでもない音がする。
蒸気配管のバルブを少しずつ開け始めると、この現象が起こってくるのだ。
バルブはゆっくり開けろと言われるのも納得できる。
少しずつ開けていかないととんでもないことになる。