溶接の歴史

溶接というのがいつから始まったかと考えたことがあるだろうか。
現代では、金属と金属を接続するのに当たり前のように使われているのが溶接だ。
固い金属を、つなぎ合わせることは容易なことではない。
今から半世紀前に東京タワーを造るときには、溶接は使われていない。
リベットというピンのような部品を使って、金属をつなぎ合わせていた。
溶接は、金属を溶かしてつなぎ合わせる方法だ。
接合する部分を、高温にして金属を溶かし互いの金属部をつなげてしまう手法だ。
当たり前のような技術だが、この金属溶かすタイミングや温度の調整が難しい。
金属には、焼き鈍しや、焼き入れなどという手法がある。
温度をうまく調整して、金属を固くしたり、柔らかくする手法だ。
金属は、温度をうまく調整すれば、固くすることもできるし、柔らかくすることもできる。
固ければ良いかというとそうでは無い。割れが起きやすくなる。つまりひび割れしやすいのだ
柔らかいといいのではあるが、程度問題だ。
化学プラントで問題となるのは、溶接の失敗で金属が固くなることだ。
固くなるとどうしても、ひび割れが起こりやすい。
長いこと装置を使っていると、金属にひびが入りそこから可燃物が流れ火災につながる。
溶接にも高度な技術がいる。溶接に失敗して何度もやり直しを行えば、金属が固くなり割れが生じやすくなる。
たかが溶接と思わないで欲しい。
溶接は職人芸だ。 化学プラントの、高温高圧部は腕の良い溶接士を使って欲しい。
技術の無い溶接技術者を使えば何十年後に事故となって表れる。
最近ネットを見ていたら、溶接に関するWEBページがあったので紹介しておく
https://www.sanpo-pub.co.jp/library/history/

2019年03月30日