工事管理とは
工事管理とは何なのだろうか。
化学プラントという観点で、工事管理という言葉をもう少し深掘りしてみたい。
化学プラントの設備は、故障する。運転中に故障することもある。故障すれば、人が修理する。
定期的にプラントを停めて、不具合がないか検査をすることもある。人が点検するのだ。
プラントを停めたときに、改造工事などを行うこともある。生産能力の向上や、より安全なものにするためだ。
人が何らかの形で機械設備に手を加えることを工事と呼んでもいいのではないだろうか。
工事をするためには、まず工事対象が安全な状態にしておくことが必要だ。
危険な物質や温度や圧力があれば、工事をする人に危険が及ぶ。
工事中の安全確保も必要だろう。
工事が終わった後も、本当に安全かと検査も必要だ。
工事というものはチームプレーだ。
工事を発注する側の人もいる。工事を請けて、作業をする協力会社と呼ばれる工事会社の人もいる。
工事の協力会社は多層化している。
一次下請け、二次下請け、、三次下請けとへと続く。どこかで、情報が途切れると事故が起こる。
コンビナートなどでは、定期修理が行われる時期には1つの工場で数千人の協力会社の人達が工場に来る。
膨大な人数の人達が、工事や点検作業をすることになる。
化学プラントの工事管理とは、このような協力会社とのコワークをしっかりとやっていくことなのではないだろうか。
互いにリスクを認識し合い、工事の完遂に向け努力することが工事管理ではないだろうか。
工事の安全は一人で創りさせるものではない。協力会社と一体となって創り出すものだ。