BCP(事業継続計画)と大雨への対策

BCPとは、こういうことだ
企業が自然災害、大火災、テロ攻撃などの緊急事態に遭遇した場合において、事業資産の損害を最小限にとどめつつ、中核となる事業の継続あるいは早期復旧を可能とするために、平常時に行うべき活動や緊急時における事業継続のための方法、手段などを取り決めておく計画のことだ。
前回のブログで津波を取り上げた。自然災害の一種だ
最近の異常気象を見ると「大雨」というのも気になるところである
昔勤めていたコンビナート地区にある企業の工場であるとき大雨が降った
予想以上の大雨で、構内道路がかなり冠水した
電気室への侵入の恐れも有り土嚢を積み上げた
構内道路の排水も十分ではなく、マンホールから水がふきだした
水だけならいいのだが、マンホール内に付着していたと思われる油分が道路へも流れ出した
本来なら油分を含まない雨水系の排水設備に油が流れ込んでしまったのだ
海へ流れ出る前になんとか対応し事なきを得たが、大雨ではこのようなリスクがある
現在動いているコンビナート地区は1950年代~1980年代に造られたもので
当時の排水設計基準でつくられている
まだ、異常気象などそれほど起こらなかった時代だ。
建設してから、もう半世紀を過ぎているものもある
排水設備などのインフラ設備はそう簡単に全面的な改修ができるわけではない
とはいえ、昨今の集中豪雨などの異常気象を見ると排水能力などは検証しておく必要がある
せめて工場内のボトルネックとなる所は、段階的に強化をしておかないと痛いしっぺ返しを食らうような気がする
BCP(Business Continuity Plan )を考えるときには、このようなインフラ設備についても検討して欲しい
排水設計基準が最近の大雨に対応しているか確認して欲しい

2019年07月16日