リスクマネージメントの失敗
リスクマネージメントという言葉が使われて久しい。
昨今はリスクという言葉が付く用語も多い
リスクメネージメントとはという本も多い
しかし、リスクをそう簡単に管理できるものでは無い
隠れている無限のリスクを,見つけ出し手を打つのは生やさしいことではない
危険予知(KY)を導入している職場で、いつも失敗しているのはKYをやれば事故を防げると思っていることだ
事故を沢山経験したベテランであれば,過去の経験から事故が起こる可能性を予測して手は打てる
しかし,事故を余り経験していない若手が多い職場でKYをやらせても的確にリスクを拾い出させることはできない
事故の予見性を見抜くためには,過去の事例をきちんと整理して知っておく必要がある
企業の中で過去の事故事例を整理しているかというと案外整理されてはいない
単純に,日付順に事故資料をファイリングしているケースも多い
おまけに,事故の生情報を単純に保有しているケースも多い
昨今、企業の中で事故情報を社内に展開しているが生情報をそのまま流していても
リスクマネージメントに有効なわけではない
事故というものは,事実が大切なわけでは無いからだ
事故を活かすには、教訓が必要だ
事故から得た教訓は何かが大切なのに,教訓すら整理していない
過去の失敗を有効に使って行くには、整理した形で情報を展開することを考えて欲しい
過去の情報は大切だが,体系的に整理して知っておかないと
表面的なリスクマネージメントに終わって失敗するからだ