安全工学
安全工学という学問がある
大学で、この講座ができたのは今から半世紀前だ
石油を取り扱う化学産業になって事故が多発したからだ
安全工学とは、なぜ事故が起こるのかを体系的にまとめた学問だ
事故が起こるのはタネも仕掛けもある
やみくもに事故が起こるわけではない
事故のメカニズムを知る人が増えれば事故は軽減されるはずだという考え方から安全工学という学問が普及した
1960年代にこの考えは広まった
1970年代に日本の各大学で安全工学を教える人は沢山いた
当時の各大学の安全工学の現状をまとめた資料がある
https://www.jstage.jst.go.jp/article/safety/16/6/16_504/_article/-char/ja
最近は安全工学を担当する人はめっきり減った
大学も経済性を考えなくてはいけないからだ
最近は大きな事故が減ったように見える。一見安全だと世間も考えがちだ。
だから安全への関心は弱まる。結果として安全への関心はますます弱まる
いか仕方ないことではあるが、事故は現実ゼロではない
企業も安全のスペシャリストを育てることに関心を持って欲しい
安全に関心を持つ人を、大学の安全工学部門に短期留学させるのも有効だ
今から半世紀前の1977年に行われた安全に関する座談会の資料がある
当時の安全の専門家による会議だ。時間があれば読んでみられると良い
https://www.jstage.jst.go.jp/article/safety/16/6/16_415/_pdf/-char/ja