送風機の事故事例 その-3
前回に引き続き、化学工場などで送風機の事故のパターンを紹介する
可燃物と空気を混ぜる酸化反応工程で起きた事故だ
反応器には原料となる可燃物が供給されていた
同時に、送風機で空気が反応器内に送り込まれていた
ある時停電で、送風機が故障で突然停まった 同時に反応器の冷却水も停まった
本来ならすぐに原料を停止すべきだったのに操作が遅れてしまった
反応器内の温度はかなり上昇していて、発火点を超えていた
空気送風機の停止により、反応器内の空気比率が変わり爆発混合気ができていたが気づいていなかった
しばらくして反応器内で爆発が起こったという事故だ
送風機が停まった時は、可燃性ガスが存在する場合、空気量の変化により爆発混合気ができることを考えて欲しい
ボイラーや燃焼炉についても、送風機が停まった場合爆発混合気ができる可能性がある
燃料と空気の比率が変わってくるからだ
炉内で万一火が消えれば、爆発混合気ができてくる
空気と可燃性ガスが混ざるところでは、比率により爆発混合気ができる
HAZOPでも送風機の停止や、能力低下などで爆発混合気ができないか検討して欲しい