ベテランが起こすヒューマンエラー

事故や災害で怖いのはベテランが起こすヒューマンエラーだ。
ベテランが犯すミスで多いのが過去の成功体験で誤った判断をするケースだ。
このまえ、うまくいったという判断で単純に判断する事例だ。
ベテランであれば当然責任ある地位についている。
その人が間違えれば大きな事故になる可能性がある。
しかし、世の中で起こっている事故の中でベテランのヒューマンエラーが多いことに気づいていない。
それが、世の中で繰り返し事故が起こる要因だ。
企業の中で、新人と呼ばれるのは数年だ。残りは、中堅者やベテラン層と呼ばれる。
つまり社員の2/3以上はベテラン層と呼ばれる人達だ。ベテランだからといってミスを犯さないわけではない。
仕事をする限り必ずミスを犯す。ベテラン故に犯すミスを考えて欲しい。
その対策を考えないと、たぶんヒューマンエラーの半分以上は減らないのではないだろうか。
安全工学会の文献を読んでいて、参考になる文献があったのでそのURLを紹介しておく。参考にして欲しい。https://www.jstage.jst.go.jp/article/safety/38/6/38_352/_pdf/-char/ja
小松原さんという人が書いている。
この方は、2016年に丸善出版から「安全人間工学の理論と技術」という書籍を出版されている。
副題は、ヒューマンエラーの防止と現場力の向上とある。
ヒューマンエラーについて体系的に書かれている内容だ。興味のある方は一度読んでみると良い。

2020年05月24日