運転中のインターロック検査で事故が起こることがある
高圧ガスの認定工場では,長期連続運転が可能になる 2年、4年などプラントを停めずに長期連続運転ができる
その反面、安全装置の信頼性を確保するためインターロック装置などを1年毎に運転中に検査することが求められる
下記資料の13,14ページに高圧ガス設備のインターロックの検査について書かれているので参照されたいhttps://www.khk.or.jp/Portals/0/resources/activities/technical_standards/dl/hokokusho.pdf
運転中にインターロック機能を検査すると言うことはかなりの危険が伴う
一時的にインターロックを解除したり,装置が停止しないように処置をしなければいけないからだ
運転中にインターロックを検査しているときに誤ったことをすれば当然、事故につながる
2005年に運転中のインターロック検査時にこのような爆発事故が起きている
人為的なミスがいくつか重なって起きている事故だが案外この事故は知られていない
https://www.khk.or.jp/Portals/0/resources/activities/incident_investigation/hpg_incident/pdf/2005-335.pdf
その後、運転中のインターロック検査時の事故は起きていないのかと思ったらやはり事故は起きていた
2018年9月26日に大阪の製油所で加熱炉のインターロック検査中に起きた爆発事故だ
下記資料の3ページ目 事故番号NO15番の事故を見て欲しい
https://www.khk.or.jp/Portals/0/khk/hpg/accident/2018/H30jikoitirann7-9.pdf
インターロック検査の準備段階で本来触ってはいけない燃料弁を閉めたために加熱炉が突然失火した
あわてて、再点火したため炉内の未燃焼ガスに着火爆発したようだ
この事故報告書には文字でしかの情報が提供されていなかったが最近もっと詳しい事故資料を入手した
消防関係の機関が発行している書籍だ
電子情報でも記事を入手できるので,興味のある方はみて欲しい 参考になるはずだ
http://www.khk-syoubou.or.jp/pdf/magazine/191/kikenbutsu_jikokanren_info.pdf
この事故では、教訓となる事項も多い 高圧ガスの認定検査に関わる方は教訓にして欲しい
この事故では、検査実施前に,リスクアセスをしたのはいいことだが、安易に定められた手順書以外の余計なことをしたことをしたのが事故につながってしまった
過去2件の事故は幸い死傷者が出ていないが,爆発事故だから死傷者が出る可能性は十分あった
運転中の検査はものすごいリスクがあると思って欲しい
インターロックの運転中検査時に,トラブルが起きたときどう対処するかも繰り返し教育訓練しておいて欲しい