タンク爆発-液を入れる挿入管の設計がまずく静電気が発生

タンクの中に液を入れる配管を挿入管という
挿入管は上から入れるか、下から入れるか設計は自由だ
しかし、可燃性液体を入れるときは自由度はあまりない
タンクの上から液を入れると、液がバシャバシャと落ちることから静電気が発生する
この静電気が原因でタンク内で放電が起こり爆発することがある
徳島県で起こったタンクの爆発事例がある
http://tank-accident.blogspot.com/search?q=%E5%BE%B3%E5%B3%B6

液を受入中にタンクが爆発した事故だ
報告書を見ると流速制限について作業マニュアルには何も書いていなかったという
可燃物の受入であれば、基本的に流速1m/秒は守るべき数値だ
こんな当たり前のことが従業員に周知されていないのだから日本中繰り返し事故が起こるのは当然だ
タンクの中に液を送り込む配管は、上から液を落とし込む設計になっていたという
これでは、液が落ちるときにしぶきとなって大量の静電気を発生する

このタンクは窒素シールをしていないのだから爆発混合気ができていれば
簡単に火が着き爆発するのは当たり前だ

タンクの中に液を入れる時は、可燃物は上から液を入れないことだ
下方から液の中に浸透させるように入れて欲しい
液のしぶきができないような入れ方をしなければ静電気で着火事故が起こる
液の中にパイプを送り込むような配管設計として欲しい

 

2020年08月21日