昔起こった事故を知ることの大切さ--事故は繰り返す--事故のパターンを学べ
工場などで講演をしてアンケートを採ると、昔の事故事例が講演内容に多かったと不満を言う人がいる
昔の事故は、不要と考えているのだろう
昔の事故を知っているからこそ、このようなアンケートでコメントをするのだろうが
時間が経ったから事故の価値がなくなるわけではない
事故は繰り返し起こる。目新しい事故が沢山起こっているわけでは無いという現実を理解していない気がする
最近起こる事故もほぼ90何%以上は昔の事故のパターンだ
全く同じ事故は起きないが、今も同じような事故が時間と場所を変えて起こっているだけだ
だから、昔の事故でも伝えていく必要がある
技術的な問題の事故は、技術が進歩すれば確かに減ってくる しかし、技術は進歩する
新しい技術が出れば、そこに事故の芽が生まれる
しかし、人が原因の事故は時代が変わっても同じように起こる
機械的な技術は進歩するが、人という物はそれほど進化していないからだ
人に関わる事故はパターンがあり、繰り返し起こす性質がある
忘れた、勘違いした、思い込みなど繰り返し人が犯すミスだ
人に関わる昔の事故は繰り返し伝えていく必要がある
昔の事故だからと馬鹿にしないで欲しい
事故は時代とはあまり乖離しないと考えて欲しい 事故のパターンを整理して学んで行くことが大切だ