化学工場でビックデーターはどのように使われるようになってきているのだろうか

ビックデーターという言葉を知っているだろうか https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%93%E3%83%83%E3%82%B0%E3%83%87%E3%83%BC%E3%82%BF
コンピュータが進化した今の世の中では膨大なデーターが存在する
コンピューターが記憶できる量が極端に増えたことがデーター量の拡大につながっている

一つ一つのデーターに意味は無くても、データー全体を解析するとデーターが持つ意味を解析することができる
町中で発信される携帯の電波の量を解析すれば、どこに人が集まっているかがわかる
時間毎に解析すれば、活動が活発な時間帯もわかる
どこから人が来て、どこへ戻っていくのも全体の通信デーアターを解析することができる
このようなことが可能になってきたのは、個人を特定しない方法で大量の情報を利用解析できることが可能な法体系が整備されてきたからだ
世の中にある情報を有効活用して、産業や安全活動に役立たせようとする考え方が進んできたからだ

産業界でもビックデーター解析が進んでいる
化学プラントであれば、DCSというコンピューターシステムを使っている
私が工場でDCSを導入した1980年代は、運転データーとして記憶できるのはフロッピーデスクだった
1日1枚で、数メガバイトだった
ところが、今のメモリー量は数百Gバイトだ 通信スピードも。メガからギガになっている
今のDCSなどには膨大な運転データーが保存され、通信で処理が行われている
温度や圧力の関係を解析すれば、トラブル時にどうすれば良いかなどの情報も引き出すことができる
膨大な運転データーを解析し安全に役立てようとする動きが、化学産業でも始まっている
まだまだ化学産業での詳細な活用例は公表されることはないが確実に進展しているはずだ
2000年代から始まったIOTという技術は確実に進んでいる

この技術によって少しでも化学工場の重大災害が減れば有りがたい

出典イラスト イラレットコム無料素材

 

2020年12月17日