化学物質を扱う技術-スキルアップが求められている

世の中には数百万種類の化学物質があるという
良きに悪しきせよ化学物質が存在することで世の中は動いている
ときに化学物質は悪いことをするが、いいこともする
化学製品のおかげで我々は豊かな生活ができている
化学物質と上手につきあうことがこれから生き延びていくには大切だ
組み合わせが悪いければ問題も起きる
常温なら安全だが、暖めてはまずい物質も散在する
物質の性質を知り抜いてつきあうことが大切だ

昔、PCB(ポリ塩化ビフェニル)問題という事件が起こった
PCBという物質は日本では1954年に製造が開始された物質だ
PCBは電気を通さず、酸やアルカリでも変化しないという性質を持っていた
http://pcb-soukishori.env.go.jp/about/pcb.html
この為当時は、夢の化学物質と呼ばれていた
工場や家庭用変圧器や電気用コンデンサーなど多くの電気機器の絶縁材として使用されていた
当時は安定して危険ではない物質として認知されていて、工場の加熱用の熱媒体としても使われていた

ところが、1968年、食品油にPCBが混ざる食品公害事件が発覚した
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%AB%E3%83%8D%E3%83%9F%E6%B2%B9%E7%97%87%E4%BA%8B%E4%BB%B6
「カネミ油症事件」といわれ、その油を使用した多くの人が健康障害を起こした
米ぬか油を作る工場の製造工程で配管に穴が開き加熱用の熱媒体として使っていたPCBが食品油に混入してしまったのだ
安全だと思われた物質でも、温度や圧力、濃度が変われば必ずしも安全とは言えない

SDSを見てもある一定条件の時の性質を書き表しているだけだ
ある条件で安全だから全ての条件で安全だと思わないで欲しい

 


2021年01月05日