事故や災害に思う
2月24日に東京で労働災害について講義を行うことになっている。今までは、火災、爆発を主題にした講義だったが今年から労働災害をもテーマにして講演や講義活動を展開しようと思っている。今までこつこつと集めてきた数千件の労災データーを昨年末から、読み始め講演用資料を作り始めた。できるだけ、イラストや写真を取り込むことにしている。
安全教育に使う資料は文字を沢山書いてもだめだ。伝えたいことを簡潔に書いたキーワードと、事故を防ぐための教訓をわかりやすく伝えることが大切だ。
多くの企業の中で、労働災害の水平展開と称してヒヤリや労災の資料を職場展開しているが生の情報をそのまま流しても教育に使うのは不向きだ。生の情報では、余計なことが、沢山書かれすぎているからだ。機器番号だとか、協力会社名だとかその事故現場固有の情報は、他職場の人にとっては、関係の無い情報だ。再発防止対策も、沢山書きすぎていることも多い。
本質的に何をすれば、再発を防げるのかがわかりにくい形で生の労災情報が水平展開されるところに問題があるような気がする。
労災情報を社内に水平展開するなら、教訓を1行でも入れて情報発信して欲しい。どうしたら災害を防げたのか、考えて考え抜いた末に出てくるのが教訓だからだ。