法で言う危険物では無いからといって安全だと思い込むな-さらしこによる爆発
高度さらし粉という物質を知っているだろうか。学校のプールや水道水を殺菌するなどにも使われる物質だ
今でも、それほど危険と思われていない物質の一つだ
https://www.jstage.jst.go.jp/article/safety/16/2/16_94/_pdf
別名、次亜塩素酸カルシュームを70%含んだ物質で、高度さらし粉とも呼ばれている
殺菌などに有効な物質で幅広く使われている。コロナ禍のこの時期でも多く使われている物質だ
この物質は、過去に何度も発火や爆発事故を起こしている
消防法では、今は危険物第一類に登録されているが、大きな事故が起こる1970年代前半迄は危険物ではなかった
次亜塩素酸カルシュームは、酸化性物質に属する。粉末状の物質だ。名前から想像出来ると思うが、相手を酸化する能力を持つ
反応を始めると多量の酸素を放出し、相手を燃やす能力があると言うことだ。つまり、激しく燃焼させる能力を持つ
油などの有機物があれば、激しく燃える
構造式の中に塩素があるので、有毒な塩素を放出する。ポリ塩化アルミニウムとで混食し塩素ガスを出すとも言われている。
130度前後で反応を開始するという。過去、フォークリフトの排気ガスがドラム缶にかかり爆発した事例もある
排気ガスは、200℃位の温度が排気管からでたときにはあるそうだ
衝撃にも敏感だ フォークリフトでドラム缶を突き刺したことが原因だという事故もある
参考までにこんな資料がある。6人が死亡した事故の裁判記録が公開されている。
https://www.maia.or.jp/wp-content/uploads/pdf/accidents/%E3%89%99shouwa%20tyuu%20kouki.pdf