タンク内に人が落ちる事故
タンクの中に人が落ちて死亡する事故が報道されていた
https://www.sanspo.com/geino/news/20210510/sot21051020030006-n1.html
どうやらタンクの上の方で計器などの点検をしていてタンクの中へ落ちたようだ
タンクの中には数メートルの高さまで液が入っていたのでおぼれたようだ
タンクの材質は不明なれど、一般的な金属製のタンクなら天板が腐食していたのかも知れない
腐食で強度が弱くなっているのに気づかず足をのせて穴が開き人が落ちた事例もある
FRPなどの樹脂製タンクであれば、やはり天板の強度が不足して足をのせたときタンクの中に落ちる事故も多い
FRPなどの樹脂は、太陽の紫外線で徐々に劣化していくからだ。10年程度経過すると、かなり強度は無くなるという
http://spotjn.blog.fc2.com/blog-entry-8.html
昔、鳥取労働局がFRPなどの材質を使った塩酸タンクの事故事例と対策という文章を出している
参考になるはずだ
https://jsite.mhlw.go.jp/tottori-roudoukyoku/library/tottori-roudoukyoku/seido/ensan_taisaku2402.pdf
大学の研究室でのFRPの劣化について調査報告が以下のURLにある
http://www.cit.nihon-u.ac.jp/kouendata/No.39/6_MA/6-009.pdf
この事故以外でも過去に同様の事故が起きている。
http://www.kotobuki-grp.com/technology/pdf/topics1.pdf
FRPなどの樹脂でできているタンクは、古くなれば太陽の光などで劣化する。どんなことがあっても、天板の上には人を入れてはいけない。
FRPタンクを保有しているなら一度は上記の資料は読んで欲しい文献だ