事故防止に必要な知識-人に技術あり
化学物質や石油工場などで事故を防ぐにはどんな知識が必要かと問われることがある 決定的な解はない
業種により様々だ.装置の種類により伝えることは違う
とはいえ,本質的な部分は変わりは無い
事故を大きく分ければ,労働災害と化学災害に分かれる
人がケガをするのが労働災害だ。化学災害は,人ではなく装置がケガをすると考えて良い
いわゆる爆発や火災、破裂などで装置本体がダメージを受けることだ
装置の破損だけではとどまらない.労働災害も併せて発生する事例も多い
労働災害というのは、かなり企業は時間をかけて安全対策をとる
ところが,化学災害は危険性はわかっていても積極的に対策は取ってはいない
一つは,労働災害の専門家は多くいても、いざ化学災害となるとそれほど多くの専門家を企業は抱えていないからだ
爆発や火災はそう頻繁に起こるわけではない 過去の事例を知っていないときちんとした対策が取れるわけではない
過去の事故事例は,それほど多く公開されてはいない。結果として企業内にそれほど多くの化学災害の専門家は育たない
多くの化学災害は,10年周期で起こると言われる.十年一昔というように,10年くらい経つと人の入れ替わりがあるからだろう
技術は人にありと言われる。けっして、技術は全て明文化されるわけではない。暗黙知として存在するのは半分以上あるはずだ
退職などで人がいなくなれば,技術は自然に企業から無くなっていく。現在勤めている人の技術を、とにかく伝承する努力を怠らないで欲しい
技術を伝承する機会を計画的に構築して欲しい
技術の伝承が途絶えれば企業の存続は危ういと考えて欲しい
企業を構成する人そのものに技術ありなのだ
イラスト出典 イラストヤフリーイラスト