HAZOPとは

HAZOPとは化学プラントなどで使われる安全性評価手法だ
http://hazop.jp/hazop_basic.html
化学プラントは、流量や温度、圧力、液面などが一定の条件で保たれていると安定的に生産ができる
つまり、変化がないことが安全安定運転につながる
ところが何かのトラブルが起こると。流量や温度が変化する。これを、ズレという。
ズレが起こると、化学プラントは乱れ始める。人がうまく対応すれば、もとの状態に戻せるが、うまくいかないケースがある
それが、事故だ。圧力が上がれば装置が破裂する。反応器などの温度が上がれば、反応暴走につながる
ならば、流量や温度などのズレが起これば、どんなまずいことが起こるのかを事前に検証すれば事故のリスクは減る
そこで考え出されたのが、ズレによる影響を解析し、対策を立てるとい安全性評価システムだ
ズレを起点に、化学プラントの異常へ向かうプロセスを考えるのだ
なぜズレが起こるのかを考える基点は、2つだ機械が壊れるか、人がミスをするかだ
計器が壊れたり、調節弁やポンプなどの故障も事故の引き金になる。人のミスは判断ミスや、操作ミスだ
色々なミスはあっても、問題は異常に気づくかだ。ミスの種類は様々だが、事故を未然に防げるかは、異常にまず人が気づくかだ
異常に気づけば人はかなりの確率で対応する。
とはいえ、警報などがなければ人は異常に気づくのは遅れる。警報の有無はHAZOPでの重要キーワードだ
次に異常に気づいても人で対処できるかだ。時間が無ければ、対応はできない
警報はあっても、異常の対処時間を考えることだ。時間的に余裕がなければ、機械的に処理が必要となる
自動インターロックで安全に停止するなどだ
ずれが、どんな危険な状況を引き起こすか見抜くのは難しい。かなり多くの事故事例を知らないと深掘りできない
計器に警報があるから安全と勘違いすることもある
警報は、聞こえないこともある。警報は、うっかりリセットすると再警報が出なければ重大事故につながることもある
重要警報なら、対応が取られるまで繰り返し警報が出るか、インターロックで安全に処理できることが必要だ
HAZOPは、そこそこ実施できればいいわけではない
深掘りできる能力が求められている

 

2021年10月04日