タンクのスロッシング現象ーー地震
地震が起こると怖いのは誰でも知っている
化学工場で地震が起こると、ある一定震度を超えると自動的に工場を停止するようになっていることも多い
装置は安全に停止するようになっているのは良いことだが、地震の揺れで思わぬことがおこることがある
タンクなどの液面が激しく揺れる現象だ。これを、スロッシング現象と呼ぶ
満液に近い状態でタンクに液をいれていれば、液面が激しく揺れたことにより思わぬトラブルになる
過去には、浮き屋根式タンクから液が漏れ着火した事故もある
新潟地震でのタンク火災だ
https://tank-accident.blogspot.com/search?q=%E6%96%B0%E6%BD%9F%E5%9C%B0%E9%9C%87
地震の揺れで液面が上下すれば、コーンルーフ型タンクであれば天板の溶接部に亀裂を生じることもある
https://www.fdma.go.jp/singi_kento/kento/items/kento100_14_shiryo3-2.pdf
長周期型と呼ばれる地震では、この地震による液面変動であるスロッシング現象が激しい
タンクをほぼ満液で使っていると地震時にこのような影響を受ける
地震に備え、液面管理はしっかりと行って欲しい