戦闘機の風防落下はパイロットの施錠ミス-人に頼らない安全対策も必要だ

航空自衛隊は、福岡県朝倉市付近で2021年10月、F2戦闘機から、操縦席を覆う約90キロの風防(キャノピー)が落下した事故がある
パイロットが、風防がロックされているかどうか確認しないまま飛行し、操縦席と外気との気圧差が生まれたのが原因とみられるという報道があった
パイロットは、ロックされていない場合に点灯する警告灯の確認もしていなかったという。
この報道をみて思うのは、高速で飛ぶ戦闘機が人がミスをすればそのまま何ら機械的な安全対策がなされず飛べてしまうと言う事実があると感じた
本来なら、戦闘機という道具を設計するに当たって、製造メーカーはフェイルセイフ、フールプルーフという概念で設計しているのかと思ったら現実はそうでは無いんだと感じ取れた
車であれば、シフトレバーをドライブに入れてあれば、エンジンキーを回してもエンジンは絶対かからない設計になっている
フールプルーフという安全設計思想で,事故が起きないように設計しているのだ
ところが、戦闘機になれば運転するのはプロだからという考えでこのキャノピーの安全対策はこのような設計がなされいない
ロックがされていなくてもて飛べてしまえるようだ
人はミスをすると考え方が、戦闘機には取り入れられていなくていいのだろうか
落下した、風防が一般人に被害を与えなかったから良かったものの、やはり設計上はおかしいという気がする
設計の背景には,とにかく軽くつくりたいという思いがあるのだろう
余計な部品を付ければ、機体は重くなる
設計の根幹では、民需品であれ軍需品であれ人はミスをするという考え方にもとずかないとこの手の事故は防げ無いのではないだろうか
プロだからミスをしないというわけでは無い。プロと素人の違いは単なる、ミスの確率の違いだけだ
所詮人である以上、ミスの確率はゼロではない
ミスが、致命的な事故につながるなら、プロアマ差を付けず、人に頼らない安全対策を実施すべきだ

写真出典 鉄道と飛行機の写真館

 

 

2021年11月18日