研究所の実験設備の防爆管理を甘く見ていないか
研究所の安全管理で気になることは沢山ある
電気設備の防爆というのもその一つだ
可燃性物質の実験をするなら、着火爆発のリスクは限りなく存在する
しかし,研究所の幹部と話をしても防爆という用語の理解をする人は皆無に近い
だから,可燃物や有機溶剤の実験で事故は起こる
この背景には、まず多くの企業で研究所の専属安全スタッフが配置されていないことが要因だ
製造工場には安全スタッフは必要だが、研究所は安全スタッフは不要と考えている経営トップが多いからだ
研究所こそ,未知なる分野に挑戦することも多いのだから有能な安全スタッフがいなければいけないのにそこは充足していないのが現状だろう
研究所で可燃物を大なり小なり使えば必ず発火か爆発というリスクは存在する
電気ヒーター、電気で動く実験器具などは発火源となる。接点火花で、可燃性物質の着火源になるからだ
研究では、取り扱う化学物質の量が少ないから大丈夫と安易に考えないで欲しい
燃焼の三要素が整えば、物質は必ず燃えるし、激しく燃えれば爆発することもある
研究所では、工場規模の爆発には至らないかも知れないが、可燃物の爆発は指や腕を吹き飛ばすほどのエネルギーはある
研究部門での爆発や火災を甘く見ないで欲しい
可燃性の薬品を入れる冷蔵庫を市販の冷蔵庫を使っていて爆発したこともある
防爆の冷蔵を使っていなかったからだ
工場だけではなく研究部門への安全管理体制も充足して欲しい