酸とアルカリ物質の違い--アルカリ腐食
酸という化学物質がある 世の中に役立つから酸が存在する。アルカリという物質も存在する
酸という物質の代表的なものに、塩酸、硫酸、硝酸などが知られている
金属の表面洗浄などに使われる 酸化された黒っぽい金属を酸で洗えば汚れが取れてきれいになる
金属貨幣経済が始まった時に酸は重宝されたそうだ。明治の初め、大阪造幣局で貨幣を量産し始めたときに硫酸を大量生産したという記録がある
酸を使うときに気をつけなくてはいけないのが水素だ
金属は酸化されるときに水素を発生する。水素は爆発性物質だ。水素の発生を意識せず火を使えば爆発する
酸を扱えば、必ず水素が出てくると思って欲しい
では、カセーソーダなどのアルカリはどういう物質かと言えばこう考えて欲しい
酸は、金属を犯す。アルカリは、人の皮膚を犯すと考えて欲しい
人の細胞や皮膚は、タンパク質でできている。アルカリは、このタンパク質を犯すのだ
アルカリが目に入れば、失明することもある。皮膚につけば、皮膚が溶けてやけどのようになる
皮膚が犯されれば皮膚呼吸ができない
人間は口から呼吸しているわけでは無く皮膚の表面からも呼吸している
薬傷で皮膚が犯されれば、皮膚呼吸もできない
アルカリは皮膚など人間を壊すと考えて欲しい
化学産業などでアルカリは、油などの洗浄によく使われる。その際、アルカリは、ステンレスなどの金属でアルカリ腐食割れを起こすこともある。
https://www.ipros.jp/technote/basic-corrosion/
アルカリ割れの事故事例も、高圧ガス保安協会から紹介されている。酸の腐食は結構知られているが、アルカリ腐食も関心を持って欲しい
https://www.khk.or.jp/Portals/0/resources/activities/incident_investigation/hpg_incident/pdf/2011-189.pdf
酸は、金属を溶かす、人にも薬傷を与える。アルカリは、金属をも壊すし、人の皮膚を溶かすと考えて欲しい
酸もアルカリも金属腐食などを起こす。しっかりと特性を知っておいて欲しい