年の初めに考える--非定常時作業などの技術伝承
化学工場で運転トラブルが発生すると、トラブルは、すぐに解消しなければいけないからベテランがさっさと対応する
若手は周囲にいてもトラブル対応への直接的に参画するチャンスは少ない。常にベテランがトラブルをすぐに解決してしまう
これでは、技術伝承はしていかない。失敗を伝えられないからだ
確かにトラブルが起これば時間との勝負だ。手遅れになれば、安全上問題になるかも知れない
生産損が生じるかも知れない。だから、トラブルが起これば、いつもベテランが短時間に解決する方法を選ぶ
これでは、なかなか後輩が育たないという現実がある
限られた時間の中で問題は解決しなくてはならないのだから、現実はこういうことになる
たしかに、トラブルは放置するわけにいかず、教育のために無駄な時間を割くことはできない
とはいえ、人にその技術を教えなければ企業は存続していかない
トラブルをどう対応するかは、自分だけの技術で終わらせないようにすることだ
自分が得たノウハウは、技術伝承しなければいけないのだ。それが企業存続への道なのだ
トラブルが起きているときは、技術伝承している暇は無い。それは認める
とはいえ、トラブルが一段落すれば時間はあるはずだ
100%は求めないが、トラブルで得た知見は次の世代に口答でも良いから伝えて欲しい
企業はそのような文化を育てて欲しい.機会も与えて欲しい
非定常時の技術伝承も大切だ