空気と窒素を間違えて起こる事故--酸欠
窒素と酸素を間違えて起こる事故がある
エアーラインマスクというのがある。密閉された空間などに入るときの保護具だ
マスクには常時空気が送られて、人が安全に呼吸できるようにする装置だ
ところが、誤って窒素を送ったため酸欠で死亡した事故だ
http://www.shippai.org/fkd/cf/CC0200060.html
本来は、工事の責任者がバルブ操作をするはずだったらしいが、現場の人達が勝手にホースをつないで起きた事故だ
弁の近くには、窒素という表示は無かったらしい
おまけに配管が、入り組んでいて区別が難しかったようだ
企業によっては、窒素の弁は施錠されていることが多いが、この企業は施錠はしていなかった
おまけに、社員では無く協力会社に弁操作をさせていたようだ
この事故事例は氷山の一角だ。死亡事故にはつながらなかったものの、ヒヤリ事例は山ほどある
現場でも社員の省人化が進んでいる
社員では無く、協力会社に権限を与えていることも増えてきている
この事故のように、簡単に操作ができてしまうことが事故につながる
できることなら施錠して欲しい。施錠が無理なら、針金で縛って、窒素という表示はして欲しい
窒素の弁の周りに、色を塗るのも一つの対策だ
一つでも歯止めのかかるものがあれば、防げる事故は多い
ホースステーションなどでの窒素管理を甘く見ないで欲しい