マンホールを開けることで起こる事故

化学工場でマンホールは沢山使われている
中を見る為に使われることもある。中に物を投入するために使われることもある。中から物を書き出すときにも使われる
ドラムやタンク、タワーなどあらゆる装置にマンホールは設置されている
マンホールがあれば、必ずそれを開ける作業がある。それが危険につながることは実に多い
マンホールというのは蓋のことだ
装置のフタを開ければ、そこから必ず空気が入り込む
この空気が入り込むというのが事故につながるのだ
化学工場には可燃物は沢山ある。しかし、可燃物があるから火災になるわけではない
燃焼の3要素という、条件が全て整ったとき火災になる
燃焼の3要素とは、空気、燃える物、発火源の3つだ
化学工場であれば、燃える物は沢山ある。発火源は、溶接の火の粉や蓄熱という温度のあるものだ
装置などは普通、マンホールは閉じられている。
ところが、原料や触媒を装置の中に投入する時はやはり蓋を開けることになる
つまり、マンホールを開けるのだ。その時、当然あけたマンホールから空気が入る
空気が装置の中へ入ると、何か燃えるものがあれば、何らかの着火源で火がつく。つまり、火災が起こるのだ
マンホールを開けるというのは、空気が入るのだから火災になると考えて欲しい
ところが、マンホールを開ければ火災になるかもと考えつくれる人は皆無に等しい
だから、マンホールを開けたときに火災が沢山起こっている
マンホールを開けたら空気が入り、燃焼の三要素が成り立つんだと思って欲しい
マンホールを開けることは、火災のリスクがあると考えて欲しい

 

2022年04月11日