新規製品開発時のリスクマネージメントの難しさ--DX技術の活用
企業では常に新規製品の開発が求められる
高付加価値の製品が求められるからだ
開発の難易度が上がれば上がるほどプロセス上のリスクも増える
企業には、新製品開発時の安全性評価システムはあるが、難易度が上がってきている昨今それをどう運用しているかだ
安全性評価システムを作った人は、考えに考えてシステムを作り上げた。しかし、つくった人はもう企業にはいないだろう
時代が変化すれば、世代交代があるからだ
運転マニュアルもそうだ。運転マニュアルを作った人は、行間まで読み取ることができる
しかし、運転マニュアルを渡された次の世代の人達は、マニュアルに文字で表された部分しか読み取ることができないからだ
安全性評価システムも同じようなことが言える
文字に書かれた部分は、必ず事故やヒヤリなどの教訓から生み出されたものだ
ところが、過去の事故やヒヤリ情報が解説に書かれていないことが多い
結果として、書かれている言葉の背景もわからず安全性評価が行われるようになって行く
形だけの安全性評価だけで終わるようになる
これまでに無い製法や条件や生産するのだから、リスクの抽出を誤ると事故になる
運転限界値や混触、副生物など慎重に評価する必要がある
文献だけで評価すると事故になることも多い
少量でもいいからサンプルを作り、実験や熱分析をしておくことも大切だ
とはいえ時間は限られているはずだ
開発が始まってからでは遅い
こつこつと常日頃から、情報を集め整理して持っておくことだ
ドラえもんのポケットのように、さっと情報が出てくる仕組み作りも大切だ
DX(デジタルトランスホーメーション)という活動を企業でしているなら、事故や災害の情報をどう効率的に取り出せるかも検討して欲しい
DXの技術を保安防災や労働災害防止に生かすことも考えて欲しい