事故や災害に思う

 仕切り板挿入時に起きている事故で記憶に残しておく重大事故だ。インドの製油所で起きた事故だ。日本では使われてはいないが、インドではよく使われる仕切り板を挿入できる特殊な弁で起きた事故だ。11名の死者と150名の負傷者を出す大事故だ。

 この特殊な弁を使って縁切りしているときにガソリンが漏れ出した。なんとかしようと運転員が対応したが、噴き出すガソリンで意識を失った。

本来ならすぐにタンクの元弁(電動弁)を閉めれば流出は停まる。しかし、タンク元弁の操作SWは防液堤の中で近づけなかった。元弁は、計器室から遠隔操作できるようになっていなかったため漏れを停められず最後は蒸気雲爆発を起こしたという事故だ。

 仕切り板機能の付いたその特殊な弁は、作動の途中段階では開口部が出来る。つまり、完全に液が来ないようにしておかなければいけないのにタンク側の元弁(電動弁)が半開だったため液が漏れ出したのだ。

 日本だったらそんな危ない特殊な弁は使わないだろう。人が少しミスをすれば漏洩してしまう弁など危なくて使えない。

しかし、大口径の配管に仕切り板を取り付けるのは大変な作業になる。重機やチェーンブロックなども必要だ。だがこの特殊な弁なら、それらも必要ない。嵯峨用効率から言えば格段にいい道具だ。

 作業効率と安全を天秤にかけたのだろう。原因はそれだけではない。教訓となる情報も多い。

 詳細は以下のURLを開いてみて欲しい

http://tank-accident.blogspot.jp/2017/02/2009.html

2017年05月06日