タンクの地震対策--耐震補強

日本という国は地震は頻繁に来る
日本で最初にコンビナートが地震で被害を受けたのは、新潟大地震だ
今から60年前の出来事だ。製油所のタンクが地震で火災となった
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%96%B0%E6%BD%9F%E5%9C%B0%E9%9C%87
この地震で多くのことを学んだ タンク周りの防液堤は、ブロックなどでは簡単に壊れてようをなさないことも学んだ
この地震で、液状化という現象も学んだ
防液堤は、ブロック壁ではなく、コンクリートの一体壁が必要だと事故報告書で述べられている
その後、色々な地震が起きた。地震というのは様々だ
1978年には宮城沖地震というのが起きた。仙台で起きた震度5の地震だ。東北の製油所が被害を受けた
1983年には秋田で地震が起きた。M7.7 震度5の日本海中部沖地震が11:59分に発生。地震動のスロッシングによる屋外タンク火災が起こっている
日本海中部地震により発電所の浮き屋根タンクリング火災を経験した
原油タンク浮屋根揺動,摩擦発火.新潟石油共同備蓄石油タンクでスロッシングも経験した。
火力発電所浮屋根シールタンク35000㎘タンクの浮屋根付近から黒煙が発生しリング火災にもなった。
泡消火設備が点検中で作動迄時間がかかり2時間燃え続けた。
2003/9/26には北海道で地震が起き、大きなタンク火災が起こった。大型タンクでは、泡消火設備が能力不足で機能しなかった事例だ
その後の日本各所のコンビナートでは消防能力の強化が図られた
2007/10月には新潟で地震が起こり電力開所の変圧器が火災を起こした。新潟県中越沖地震だ
新潟県中越沖地震で新潟県柏崎市原発のトランスが燃える事故も起こった
現場での地震強度の観測値は、東西方向2,058ガルで設計値834ガルを大きく超えていた。とんでもないガル数だ。
直下型では、とんでもない加速度が生じるといことだ。今までの想定対策を越える衝撃があると言うことだ
2011/3月には千葉県にある石油会社の球形タンクが火災を起こした
地震対策をしていても、とんでもない規模の地震が起こることは否めない
地震対策の限界があると言うことだ

 

2022年06月14日