教育と訓練という言葉の違い--訓練の大切さ

教育訓練という言葉がある。何気なく使われる言葉だが、一体の用語ではない。
「教育」と「訓練」とは違う。
人間の体は、頭の部分と体の部分でできている
教育は「頭」の部分だ。「訓練」は体の部分だ
知識などは、頭の部分に蓄えられる。頭の中に蓄えられた「知識」はいざという時使えてこそ価値がある
ところが、人間の構造は、頭でわかっていても、いざという時、行動に移せないというのが一般的だ
だから、訓練が必要となる。いざという時、頭の中に蓄えた知識が行動に移せるかを試すのが訓練だ
世の中の人は、教育訓練という言葉を正しく理解できてない
教育と訓練は別物と理解していないからだ
今回、元国家元首が銃撃された
一回目の発砲では、弾は当たらなかった
かなりの、音がした
訓練では、たぶん元国家元首を守るには皆が覆い被さり、しかも元首の姿勢を低くして被弾しにくい姿勢を取らせると教えられたはずだ
でも訓練通りには行動は移せなかった
化学プラントの災害も同じだ。頭でわかっていても訓練をしていなければ、行動に移せるという保障は無い
昨今、色々な仕事が増えて、実地訓練の時間は削減されている
そうは言っても、実地訓練はいざという時に格段の効果はある
訓練はいざという時の効果的な保険だ
訓練に手を抜かないで欲しい

 

2022年07月15日