可燃物を非金属ホースで抜き出すな--静電気
可燃物は静電気で着火する
可燃物を取り扱う時の静電気対策は基本中の基本の注意事項だ
でもこれは、なかなか徹底されていないから着火事故が起こる
装置内に残液が残れば、抜き出すことになる
最初から、残液を抜き出す設備がついていれば、安全に抜き出せるが全ての設備はそうであるわけでは無い
たいていはホースなどを仮設して、液を抜き出すことになる
そこに事故の芽がある
導電率の少ない可燃物であれば、静電気が発生する
液の流速が速ければ数千ボルトから数万ボルトの静電気が発生している
それに気づかず液を抜き出していれば、静電気は放電するので可燃物なら簡単に着火する
この手の事故事例は実に多いのだが、静電気に関しての教育が企業内で展開されることは無い
だから世の中で繰り返し静電気事故が起こる
ホースに関しては、アースが取れないと静電気を逃がすことはできない
金属製のホースならアースは逃がせるが、塩ビなどの樹脂製ホースを使っているとやはり静電気で事故が起こる
塩ビホースなどで抜き出していれば、静電気で着火することになる
耐熱性に関しても注意が必要だ
塩ビは耐熱性もないので、ホースも外れることもある
ホースで抜き出す作業を甘く見ないで欲しい
静電気と耐熱性についてはしっかりと教育して欲しい