反応器で起こる事故--攪拌機の停止

反応器で起こる事故で、攪拌機の停止がきっかけというのがある
反応機を安定的に運転するには、2つの要素が同時に成立する必要がある
たいていの反応器は、発熱反応だから温度を常に一定に保つ必要がある
つまり、しっかりと冷却が行われることが条件となる
反応熱量は、温度との相関関係がある。しかし、直線的な関係ではない
指数関数的な関係だ。ちょっと温度が上がっただけで、反応暴走になることも多い
中途半端な冷却能力では反応暴走になる
攪拌機の停止を甘く見ないで欲しい
攪拌機が何分以上停止したら事故になるのか、設計書に書いてあるのかを調べて欲しい
設計書がないなら、もう一度安全検証して欲しい
攪拌機の停止は、過去致命的な事故を起こしているからだ
たった数分間の撹拌停止でも大きな事故が起こっている
再起動したときに、反応器内の溶液が激しく撹拌され、すぐに激しい反応が始まり事故になる事例だ
撹拌停止で、2相分離する反応形態に多い事故のパタ-ンだ
http://www.shippai.org/fkd/cf/CC0000103.html
http://www.shippai.org/fkd/cf/CC0000104.html
反応器の撹拌停止は、思いかけないことでおこる
停電だ。突然停電が起こることもあるはずだ
撹拌モーターの故障もある
電源系統のトラブルもある
撹拌停止の原因は様々だ
攪拌が停止しても安全が確保されるか検証して欲しい
反応暴走という現象にも関心を持って欲しい
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/doc/srr/SRR-88-7.pdf

2022年09月29日