消防事故統計が発表されていた
消防庁から、コンビナート地区での事故統計と危険物施設での事故統計実績が発表された。
毎年5月末に発表されているレポートだ。前年の事故の概要をまとめた資料だ
コンビナートでの事故統計はここから入手出来る
https://www.fdma.go.jp/pressrelease/houdou/items/240527_tokusai_1.pdf
事故の件数は395件だ。爆発が4件、火災が120件、漏洩が266件、その他(破裂など)5件だ
昨年より事故の件数は増えている。漏洩という件数が増加している
公表資料PDFの頁数で、12/20頁に図8という円グラフがある。
事故の要因だが、腐食疲労等劣化が昨年よりも増えている。
毎年毎年増えつずけているのこの腐食漏洩等だ
いわゆる設備の老朽化が進んでいると言うことだろう
16/20頁から主要事故の記述がある。
18頁に落雷事故の情報がある。落雷でフランジガスケットが破損し漏れて着火したという
19頁にタンクの液面計故障でタンクから液が漏れた事故事例がある
ただ漏れただけでは無く、サイホン現象でタンク内が真空になり側板が破損したという
水封器が関係しているらしい ベント排気が水封器方式の設備は注意が必要だ
もう一つ、危険物取り扱い施設での事故概要が公表されている
https://www.fdma.go.jp/pressrelease/houdou/items/c0b9626202a69432697ce5de38fd04e7a80838f0.pdf
危険物施設事故件数は横ばい状態が15年ほど続いているが、今年は昨年より事故件数が増加している
公表資料のPDFの頁数で、29頁から、2023年(令和5年)に起きた主要事故の概要が記載されている
参考にするのも良いだろう
29頁の最下行に新潟で起きた配管工事での爆発事故が書いてある
乾燥させると危険な物質で、配管内の湿潤が不完全だった事故だ
工事会社にもその情報が伝えられていなかったようだ
以前四日市で起きた熱交換器の爆発事故を思い出した
窒素で長期間パージして乾燥しすぎて爆発事故を起こした事故だ
https://www.mmc.co.jp/corporate/ja/news/press/2014/pdf/14-0612b.pdf
まだまだ物性が良くわかっていない物質もあると思って欲しい