台風や強風が原因で起こる事故

秋台風というのがある とんでもない被害をだすことがある
この時期、日本に直撃は少なくなっているがまだ沖縄近くでは、台風などと言う情報もある
台風や強風が来るとどんな被害が製油所や化学工場等で起こっているのかと調べてみた。
塩害の記録がある。碍子に塩が付着して電気設備に被害が出る現象だ。海沿いなら、注意して屋外の電気設備を点検しておくことだ。
塩害で電気の碍子などは時間が経ってから被害が出ることがある。しっかり清掃して事故を未然に防いでほしい。
タンク被害では、浮き屋根式タンクの雨水排水ますの点検を怠っていたことから屋根に被害が出たという記録がある。
タンク天板の排水がうまくいかなければ、沈み込んでしまうからだ。倉敷のコンビナートで起きている。
https://www.shippai.org/fkd/cf/CC0000167.html
コンビナート地区の停電が起こることもある。装置が停まるとコンビナートではフレアーが一斉に吹くので、住民からの苦情も大きい。
高波で防潮堤を壊され配管に被害の出ることがある
1991年9月27日に九州地方にものすごい台風が来た 当時は100年に一度の台風と言われていた
北九州の小倉にある油槽所がとんでもない被害を受けた 高波により防波堤壊れ液化ブタンガスタンクの配管破損した事故だ
https://www.jstage.jst.go.jp/article/safety/31/4/31_285/_pdf/-char/ja
この台風で民間施設も大きな被害を受けた。当時の保険会社によるこの台風の損害記録がある
https://www.jstage.jst.go.jp/article/safety/31/4/31_293/_pdf
強風が原因でタンク火災になった事例もある
https://www.jstage.jst.go.jp/article/hpi/48/6/48_6_311/_pdf
アメリカなどではタンクヤードへの浸水によりタンクが浮力で浮いたという記録もある。
ハリケーンだ。大雨でタンク周りに水が来る場合は、タンク内を空に近い状態にしておくとこのようになる。しっかりと液を張っておくことだ。
強風で浮き屋根式タンクで内部のポンツーンという浮きが壊れて事故になった事例もある。
https://tank-accident.blogspot.com/2014/01/2012.html
台風での落下物が、油配管を破損して火災になった事故もある
http://www.khk-syoubou.or.jp/pdf/magazine/191/kikenbutsu_jikokanren_info.pdf
岸壁のローデングアームが強風で破損したという事故事例もある
台風でプラントを停めた後、再スタート時に火災などを引き起こしている事例も多い
台風や強風は外乱の一種だ
外乱を甘く見ないで欲しい

 

2024年11月25日