なぜ工場や研究所で事故が起こるのか どうしたら防げるのか
なぜ化学プラントで事故が起こるのか
化学プラントに存在する危険源は何かをまず考えてみることです。危険源は沢山ありますが.体系的に分けると4つです。
①物質危険性 ②人 ③設備 ④外乱や天災です
最初のキーワードは物質危険性を甘く見ることです。毎日、毎日化学物質を扱っていると、事故が起きなければ危険と思わなくなることです
慣れが怖いのです
二番目は、人のミスです 人間は必ずミスを犯します 特に一人で作業しているとミスを犯しやすいのです
省人化により、二人作業は減っています 一人で作業している限り、思い込みや勘違いで事故が起きます
三番目は設備の故障です。機械は時間が経てば壊れます。定期的に点検して、機能を確認しなければ異常に気づきません
機械は点検が必要です きちんとした点検計画をつくって維持管理してください。点検コストをけちるから事故が起こるのです
四番目は、外乱です。突然外部から影響を受けることがあります。地震、雷、台風、停電など突然来ることがあります
この外乱というのは確率は低いのですがゼロではありません。必ず来ます。外乱対策を考えて下さい
事故が起こるのは、たねも仕掛けもあります。昔から事故は起こっているので、新しい事故というのはあまりありません
昔起こった事故が場所と時間を変えてただ起こっているだけです。過去の事故事例を学んで下さい
なぜ事故が起きルのかがわかっても事故は防げません。事故を防ぐ知恵が必要です
リスク管理技術という知識も必要です。管理とは何かを考えて下さい
事故の芽を摘み取る技術です。
まずは設計の段階で事故の芽を摘み取ることです。それでも駄目なら安全性評価をして事故の芽を摘み取るのです
運転中にもリスクはあります。運転管理をすることです。設備管理も重要です。設備は維持管理が大切だからです
工事中の事故の管理も必要です。世の中変化します。変更管理も重要なキーワードです
最後は、教育です。人に技術有りです。しっかりと、教育して技術伝承しなければ企業の未来はありません
いい文献があるので紹介しておきます。なぜ事故が起こるか、どうしたら防げるのかの情報が得られます
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsmesed/2013.12/0/2013.12_1/_pdf/-char/ja
http://www.i-s-l.org/shupan/pdf/SE210_3_open.pdf
https://www.jstage.jst.go.jp/article/safety/39/4/39_220/_article/-char/ja/