縁切りという言葉を甘く見るな

工事の安全管理の中で、「縁切り」という重要な作業がある。
工事をするためには、安全な状態にする作業だ。危険な物を遮断して、安全を確保するのを縁切りという
しかし、縁切りに失敗して繰り返し事故が起きている
https://www.jstage.jst.go.jp/article/safety/21/5/21_305/_pdf/-char/ja
https://www.jstage.jst.go.jp/article/safety/28/3/28_167/_pdf/-char/ja
https://www.shippai.org/fkd/cf/CC0000085.html
https://www.shippai.org/fkd/cf/CC0000086.html
過去の事故事例を解析すると、縁切り操作はしたものの、どこかの弁が漏れていて可燃性ガスや窒素が漏れ混んだ事例が多い
化学工場の装置は複雑だ。P&IDでしっかり確認して措置を行わなければ抜けが起こる。
弁一つで縁切りしていて、漏れ混んだという事例も多い。仕切り板を使うなど確実な遮断が必要だ
そうは言っても、大口径の弁なら仕切り板を入れるにしても大作業になる
予め作業台などを作っておけばいいが、足場を付けるコストを削って仕切り板を入れず事故になる事例も多い
仕切り板も、しっかりした板厚で圧力に耐える厚みが必要だ
しかし、今から40年前などでは、この板厚が配慮されず、薄っぺらなブリキ板を使い耐圧性能がなく事故になったことがある。
仕切り板は、圧力と口径を配慮して強度を持たせておくことが大切だ。
自動弁一つで縁切りしていて漏れて事故になった事例も多い
定修時などは、一つ仕切り板を配管に入れ忘れても事故になる。
昔は、仕切り板の管理をしていなくて事故が多かった。
当時の事故の教訓は仕切り板の全てに管理番号を付けたことだ。当然、仕切り板一つ一つに管理番号を付け一覧表にして管理した。
誰が、いつ、どこに挿入したかを管理表にして管理したのだ。一覧表に、一箇所でも空欄があればすぐに気がつく。
一つでも、取り付けミスがないように管理することでミスは確実に減った。
人の記憶だけに頼るアバウトな管理では、必ず抜けが起こる。
事故を防ぐには「管理」(=マネージメント)が大切だ。

 

2025年02月15日