タンクなどへの塔槽内作業の安全確保に思う

塔槽内作業という言葉がある。タンクやドラムなどの容器の中に入って作業をすることだ。
内部を清掃したり点検などを行う作業だ。
密閉された空間に人が入るのだから、酸欠、中毒や熱中症などの労働災害に配慮する必要がある。
もう一つは、中にあるのが燃えやすい化学物質であれば、火災や爆発に注意しなければならない
安全な作業をするには、爆発下限界の何分の1のガス濃度ならば良いのか。
バキューム車などを配置するときは、マンホールからどれだけ離せば良いのか何かガイドラインが企業は欲しいはずである。
石油タンクであれば、アメリカの規格であるANSI/API2016で規定されている。
日本でも2003年8月に名古屋でガソリンタンクを洗浄しているときに火災で3人が死亡している事故がある。
https://www.jstage.jst.go.jp/article/safety/43/2/43_120/_pdf
2006年には愛媛県で、タンク内のスラッジを回収しているときに内部で火災が起き5人が死亡する事故が起きている。
https://tank-accident.blogspot.com/2017/03/2006.html
https://khk-syoubou.or.jp/pdf/accident_case/manabu_18_2_3.pdf
https://www.jniosh.johas.go.jp/publication/pdf/saigai_houkoku_2014_03.pdf#zoom=100
これらの事故を受け、石油連盟が「屋外貯蔵タンク清掃工事のガイドラインを」作成しているが公開されてはいない。
タンク開放時の火災のいい文献があるので紹介しておく、
タンク開放時の火災原因を解析したものだ 、出典雑誌Safty&tomorrowNO102(2005.7)にも掲載されている
タンク火災は在液時では無く、半分は開放時に火災が起きているという記事だ
https://www.khk-syoubou.or.jp/pdf/paper/r_4/4tyoukan2.pdf
アメリカのAPI(American Petroleum Institute) でも、石油タンクへの入槽及び清掃に関する安全要件(Requirement for Safe Entry and Cleaning of Petoroleum Strage Tanks)という規格がある
https://tajhizkala.ir/doc/API/API_Standard_2015_7th_May_2014_Requirements.pdf
これも参照して欲しい
タンクへの入槽及び清掃に関するハザードは何か、タンク換気上の注意点、スラッジ、残渣除去時の注意点、ポンプや、真空機器使用上の留意点、可燃性蒸気に対する安全対策、タンクに入らず除去する方法、タンク外部からの除去、タンク内除去での注意点、火気の管理、硫化鉄の着火危険性、硫化鉄堆積物の除去方法、、硫化鉄発火の予防要件、入槽時のチェックリスト要件など有用な情報が書かれている。
事故防止の観点からも一度は読んでほしい

 

2025年03月05日