日本のコンビナートに影響を与えた最初の地震である新潟地震を知っていますか?
新潟地震というのを知っているだろうか 約60年前の今頃 1964年6月16日に起こった、大地震だ
https://www.data.jma.go.jp/niigata/menu/2024project/niigata_main.html
https://www.hrr.mlit.go.jp/project2024/history/1964.html
当時新潟には大きな石油工場があった
この地震で、石油工場のタンクが火災を起こし大きな災害となった
日本で始めて、本格的に大きな工場災害を引き起こした地震と言って良い
当時は新潟には,化学消防車は十分に なく、タンク火災にはなすすべも無かった
東京から化学消防車が応援に駆けつける有様だ
現場に化学消防車が到着したのは、2日後の朝5時だ
到着はしたものの,持っていた泡消化剤などの原液はわずかで、大型のタンク火災が消せるわけは無い
自衛隊も応援に入ったものの火災は鎮圧でき無かった
結局、当時のアメリカ軍しか泡消化剤を大量に持っているところは無く、米軍の協力でやっと火災を鎮圧できたのが当時の日本の実力だ
この事故から多くの教訓を得たが、もうほとんど忘れさられているのでは無いだろうか
一番目は,タンクなどの化学設備は地震を考慮した設計とせよだ
当時のタンクは,アメリカの規格をまねたもので耐震設計を考慮してはいなかった
二番目は、製油所や化学工場は自前の消防車をもてだ
地震のような災害時は,自治消防は民間人の保護で精一杯だ
化学企業などは,自分の火災は自分の消防力で鎮圧できる能力を持つべきだ
三番目は,耐火性能だ
球形タンクへの延焼事故もがあった。タンクそのものの爆発は逃れたものの、周りからの火炎で影響を受けた
特に,柱が火炎で簡単に曲がったのが問題となった
鉄でできた柱とて炎であぶられればひとたまりも無い
鉄も雨のように曲がる
この事故の教訓から,柱の耐火被覆という概念ができはじめた
そのほかにも多くの事故の教訓がある
過去の地震災害事故に学んで欲しい
https://khk-syoubou.or.jp/pdf/magazine/215/gijyutsu_info.pdf
