化学工場で定修中の社員酸欠死亡事故に思う

姫路にある化学工場で先月の5月23日の起きた保全担当社員の酸欠死亡事故だ
定修中に起きた事故というのがまずポイントだ
https://news.yahoo.co.jp/articles/9562ffc32d68bb5b4ec1852a77ca0577f58133b4
マスコミの第一報では、ガス漏れとあったが、その後の情報ではガス漏れではなく、分析室内の酸素不足とわかった
企業の広報からこのような報道がなされている
https://www.daicel.com/news/2025/20250524_1117.html
定修中は、この企業では計装空気が空気ではなく、窒素に切り替わるのだという
圧力は変えずに組成だけが窒素になっていたというのだ
社員はそれを知っていたのか、知らなかったのかは起業の広報では書かれていない
定修中は、計装空気のコンプレッサーなどは点検で停まることがある
このようなときは、液体窒素を気化させ、計装空気代わりに送ることはある
とはいえ、こんなことを知っているのは工場の用役にかなり詳しくないと知らないだろう
たまたま、私も現役時代ボイラーや計装空気や窒素の設備を担当していたので知っているのだ
普通の人は、社員を含め計装空気が窒素になるとは知る人はすくないのだろう
皆さん方の計装空気がこのような運用をするのかわからないが、自分の工場の計装空気はどうなのか調べてみて欲しい
事故のあった分析室の酸素濃度は16%だったと言うから、酸欠による死亡事故だ
事故のあった分析室に換気ファンがあれば防げた事故だったのかも知れない
昔私の上司が、分析室内でガス中毒になったことが
この時は、冬で寒いからと言って分析室の換気ファンを停めていたことにより起きた事故だ
分析室などの換気ファンやブロワーは絶対に停めて作業しないで欲しい
換気ファンは命を守る道具だと思って欲しい

 

2025年06月22日